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はいさい、男性ホルモンが多すぎて幼き頃から毛が多くて悩んでいた佳人(@kanato_tomoyose)です。
僕らは気づいた時には性自認は男性でしたが、それは社会的に異常なんだという概念が植え付けられて育ち、周りに言えずに苦しんでいた時期もあります。
なぜ心と体が一致しない状態で生まれてきてしまったんだろう。
多くの当事者たちが自分を探す際に思うことではないでしょうか?
今ある性同一性障害の原因とされる一番有力なホルモンシャワー説をまとめてみました。
これは母親のお腹の中で生を受けた時までさかのぼります。
体内で受精した後の胚(赤ちゃんの原型)は、7週本格的に成分か目までは生物学的にまだ未分化で、どちらの性でもない状態(男女どちらにもなれる状態)にあります。
この時期を「性的両能期」と言います。
この頃の赤ちゃんの体では、各器官の原型のようなものは作られているものの、性線はまだ男女に分化していません。
男女の生殖器の元となるミュラー管(女性用)・ウォルフ管(男性用)は男女ともにその療法が左右一対ずつ準備されています。
- ミュラー管…女性の卵管や子宮や膣の上部分の元となる
- ウォルフ管…第一次性徴で男性生殖器へと発達する
この段階ではもちろん脳も外性器も男女に分化はされていません。
受精後8週目を過ぎてから本格的に性分化が始まります。
男性の遺伝子XY染色体を持った赤ちゃんはY染色体の精巣決定遺伝子の働きにより睾丸が形成され、精巣から男性ホルモンを分泌し始めます。
そして10週目を迎える頃には、ペニスなどの外性器が作られていくのです。
一方女性の遺伝子XX染色体を持った赤ちゃんは男の赤ちゃんの分化がほぼ終わった11週目になって、性腺の分化、卵巣の形成、子宮や膣の形成が行われていきます。
外性器はもっと後の20週目になってから形成されます。
こうした分化を経て、身体的な性別が決定されたあと、次は脳の性分化が始まります。
身体的性分化を終え、形成された睾丸から分泌される男性ホルモンのシャワーを浴びた量が多い脳は男性の脳へと決定されていき、その男性ホルモンシャワーを浴びるのが少なければ、女性の脳になるというわけです。
これが性同一性障害の原因と言われているホルモンシャワー説となります。
身体的性分化により、体が男性へと決定されても、何らかの原因で男性ホルモンが十分に分泌されず、脳がシャワーを浴びることが出来なければ、男性脳へときちんと性分化されない状態が生まれてしまうのです。
逆もしかり、体が女性へと決定されたあとに、何らかのホルモン異常や何かしらのちょっとした欠陥・ズレが生じることによって、男性の脳を持ってしまう場合があります。
こういった状況になるにあたって、妊娠中に、母体に強いストレスが加わった場合などにホルモンバランスが崩れ、赤ちゃんに影響するのではないかと考えられています。
ストレスといっても人の感じ方はそれぞれですのでどのくらいのストレスと言われても数値化はできません。
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結局は、妊娠中にストレスを受けた母親が悪いの?
はっきり言っておきましょう。
母親が悪いことなんて微塵もありません。誰しもストレスにかかりたくてかかっているわけではありませんので。
よく当事者のお母様から
「ちゃんと産んであげられなくてごめんね」
という言葉が出てくるのですがそれは間違いです。僕たち当事者のせいでも、ましてや産んでくれた母親のせいでも無いのですから。
まとめ
性同一性障害で生まれてくることなんか、生まれてくる子供や産んでくれた母親、誰にも予測はできません。
性同一性障害で生まれた事実は変わりません。
この事実を悔やむより、これから先どう前を向いて生きるかが重要だと思います。
様々な環境に身を置いているftm・mtfの方々が自分らしく素敵な毎日を過ごせる世界になりますように。
画像引用元:生物学的性別の分化
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[…] 性同一性障害で生まれてくる原因はホルモンシャワー説にあるらしい – 2018年11月29日 […]